前回に引き続き柔道を通して現在感じていることを述べてみます。
毎週練習にやって来られる指導者の一人にI先生がおります。現在は退職されておりますが、中学校の先生をしておられたとのことです。齢七十を過ぎております。しかしながらこの先生の柔道にはいつも驚かされます。まず準備運動ですが、上体を起こしながらの腹筋運動のスピードのあることには驚くばかりです。私はそのスピードについてゆけません。そして打込み練習です。内股・跳腰・払い腰・大内刈等々の多彩な技、そしてそのキレの鋭さにはいつも驚かされます。
これらからわかることは若い時から鍛錬を積んだ人間にとって、年齢の与える影響は少ないということです。わたしなどはこのI先生に比べると足元にも及びませんが、このI先生から学ぶべきところは学び自分の人生に役立ててゆこうと思っております。
ちなみに千日の練習を鍛と言い、万日の練習を錬というのだそうです。